今回は、これから登山を始める人達の為に山小屋に泊まる時の注意点なんかを説明したいと思います。観光地にあるホテルや民宿とはだいぶ違います。前もって山小屋のルールを理解して宿泊しに行った方がいいと思います。
①盗難に注意
テント場とか山小屋で盗難が発生しています。テントが盗まれたり、ピッケルが盗まれたり、登山靴が盗まれたりしています。高価な物ばかりです。盗まれないように物には名前を書いた方がいいです。私は盗まれたくない物にF登山隊とかHAMAとか書いてます。変な名前を書いておけば盗まれにくくなると思います。
②トイレで大きい方をする時
山小屋によって多少違いはありますが、ほとんどの山小屋でトイレで使ったティッシュは便器に流さずに小さい箱に入れると思います。家のトイレを使っている感覚で間違ってティッシュを便器に入れないようにして下さい。あと山小屋に宿泊する人はトイレは無料ですが、テント泊や休憩で利用する人は、だいたい100円を支払ってトイレを利用します。トイレの維持管理は大変なので協力して下さい。
③お風呂は無し
低い場所の山小屋にはお風呂がありますが、高い場所の山小屋にはお風呂はありません。(高い場所でも水が豊富な場所ならお風呂やシャワーがある山小屋も少しあります。)汗をよくかく夏は、汗拭きシートなんかを持っていった方がいいと思います。
④ビールやコーラの値段が高い
山小屋は高い場所にあるので物を運ぶのが大変です。ヘリコプターを使って運んだりしています。その為コンビニで買う値段より、高くなっています。ビールが800円~1,000円くらい、コーラが500円くらいと思っていて下さい。
⑤ごはんと味噌汁はおかわりできます。
基本的にどこの山小屋でもごはんと味噌汁はおかわりできます。山小屋のごはんは美味しいのでおかわり3杯くらいしたい処ですが、お腹がいっぱいになると登山するのが苦しくなるので、なるべくおかわりはしないように我慢しています。おかわりしたら残さずに全部綺麗に食べて下さい。
⑥寝る場所は大きい部屋に相部屋
基本的に大きい部屋に知らない人達と一緒に寝ます。大部屋が嫌な人は、個室がある山小屋もあるので、別料金を払って個室で寝る事もできます。
⑦イビキ対策
大部屋で寝ているとイビキがすごいうるさい人がたまにいます。イビキがうるさい人ほど寝るのが早いです。私は寝つきが悪いので夜遅くまで起きています。早く寝れる人が本当に羨ましいです。イビキが気になる人は耳栓を持っていった方がいいと思います。
⑧必ず予約をします。
昔は、予約なしでも山小屋に泊まれまた。混雑時には一つの布団に3人で寝る事もあったそうです。(一つの布団で知らないおっさん同士で3人で寝るなんて想像しただけでも・・・😨)今は感染予防の為、宿泊人数を減らしているので、必ず予約をして下さい。山小屋によっては時期によって営業していなかったり臨時休業していたりする事もあるので必ず予約をした方がいいです。
⑨遅れそうな時は前もって連絡をします。
余裕を持って山小屋には15時頃までに到着した方がいいです。到着が16時以降になる場合、携帯電波が入る場所で前もって電話で「今日宿泊する予定の〇〇ですが、到着が17時頃になります」という電話をしておいた方がいいです。山小屋の方でも夕食の準備があるので電話をして下さい。
⑩食事の時間
食事の時間は山小屋によって違いますが、だいたい夕食は17時30頃、朝食は6時頃です。疲れて寝てしまって食事の時間に遅れないようにして下さい。
⑪消灯時間
消灯時間は、だいたい夜8時頃です。消灯前にちゃんとトイレは済ませておいた方がいいです。消灯時間になると部屋の電気は消えます。ほとんどの山小屋で消灯後も廊下にはうす暗い照明を点灯してくれています、その灯でトイレまで行けます。トイレが外にある場合はヘッドライトを点けて気を付けて行って下さい。
⑫シュラフやインナーシーツなど持っていく
昔は、山小屋の布団でそのまま寝れましたが、今は感染対策の為、シュラフ・シュラフカバー・インナーシーツ・枕カバーなどを持参して下さいという山小屋が多いです。山小屋のホームページを見て確認して下さい。
⑬歯磨きの注意
基本的に山小屋では歯磨き粉を使って歯磨きは出来ません。歯ブラシを使ってブラッシングをするだけです。水が少ない場所にある山小屋だとうがいもダメという山小屋もあるのでブラッシングもダメな場合もあります。山頂付近にある山小屋は雨水に頼っています、水はとても貴重なので節約する為に登山中は歯磨きを我慢して下さい。
⑭自分のゴミは持ち帰り
基本的に自分の持っているゴミを山小屋には捨てられません、ゴミは持ち帰りです。ただし山小屋で買った缶ビールなどのゴミは山小屋で回収してくれます。
⑮喫煙について
ほとんどの山小屋で禁煙になっています。山小屋の中ではタバコは吸えないと思っていた方がいいです。外に出て携帯灰皿で吸って下さい。
⑯お金の保管場所は2ヵ所にする。
財布だけにお金を入れている場合、登山中に財布を落としてしまうととても困った状況になります。宿泊費も払えないし帰りの電車賃もありません。財布の他に1万円程度をビニール袋に入れてどこかにしまっておいた方がいいと思います。
最後に、山小屋があると本当に助かります、登山で疲れた後にビールが飲めて布団で寝れますからね、美味しいごはんも食べれます。ありがたいです。山小屋で働いている方達に感謝ですね。山小屋に泊まるものけっこう楽しいですよ。まだ山小屋に泊まった事がない人は一度山小屋に泊まってみて下さい。いい経験になると思います。では、また。